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所在地及びアクセス:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町 阪急京都線「大宮」駅で京福電鉄嵐山線の電車に乗り換え、終点の「嵐山」駅で下車する。改札口を出ると道路を隔てて総門(山門)まで直ぐ。 又は、阪急京都線「桂」駅で阪急嵐山線に乗り換え、終点の「嵐山」駅で下車する。北の方向に進み、嵐山公園(中之島地区)を通り抜け、渡月橋を渡り北の方向に200〜300m進むと左手に天龍寺の総門(山門)が見える。阪急「嵐山」駅から徒歩約10分。 |
![]() 天龍寺の縁起: 暦応2年(1339年)に吉野で没した後醍醐天皇の霊を鎮めるため、夢窓国師を開山として、足利尊氏が亀山離宮を禅寺に改めたのが創始であるという。 当初は建設のための資金調達に苦慮したようであるが、天龍寺船による対明貿易により利益を上げ、貞和元年(1345年)に完工したとされている。 天龍寺は至徳3年(1386年)に足利義満により京都五山の第一位に格付けされた。因みに、第二位以下は相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺の順であり、南禅寺は五山の上とされている。 寺は15世紀前半に最も栄えたが、足利家の没落や、戦乱により次第に衰退したようである。建築物は何回かの戦火のために焼失し、創建時のものは殆ど残っていないという。 明治2年(1869年)に滴水宜牧らが復興に努め、現在の規模になったのは1900年頃といわれている。 |
![]() 総門(山門): 天龍寺の入り口、「総門(山門)」は想像していたよりも小さい(左の写真)。長い参道が方丈まで続いており、参道の右側(北側)には塔頭が建ち並んでいる。左側は楓の木が植えられており、秋には見事に紅葉する。 方丈、大方丈: 参道の行き着いたところに「方丈」が建っている(直下の写真)。この「方丈」の左側が「大方丈」(本堂)である。 |
![]() 「大方丈」は明治時代に建設されたといわれる大建築で、周囲が回廊になっており、回廊からの拝観が可能である。 「大方丈」には本尊であり、平安時代の作といわれ、重要文化財に指定されている木造釈迦如来座像が安置されているといわれているが、直接拝観はできないようである。 |
![]() 左の写真は庭園の曹源池畔から見た「大方丈」(本堂)で、明治時代に建てられたといわれている非常に大きな建物である。襖絵には竜が描かれているがこれは若狭物外の筆になるという。 多宝殿: 「大方丈」と廊下続きで北西側に「多宝殿」が建てられている(直下の写真)。ここは禅宗最初の道場壇林寺の旧跡で、後嵯峨、亀山両天皇が離宮を造営した場所といわれている。 |
![]() 他の建物と同様「多宝殿」も何回かの火災に遭っており、現存のものは昭和9年(1934年)に再建されたといわれる建物である。 この場所は後醍醐天皇が幼少の頃勉学し成人した所でもあるといわれており、後醍醐天皇の聖廟として、天皇の像が安置されている。建築様式は吉野で没した後醍醐天皇に因んで吉野朝時代の紫宸殿造りとなっている。 |
![]() 枝垂桜: 多宝殿の前に大きな「枝垂桜」の木がある(左の写真)。寺の説明を借りれば、この枝垂桜はこの付近随一の桜という。確かに木も大きく見事な花をつけているが、桜としてのきれいさや規模などから近くの嵐山公園(中之島地区)のほうに軍配が上がるのではなかろうか。 天皇菩提塚: 多宝殿の前、枝垂桜の傍に「後醍醐天皇菩提塚」がある(直下の写真)。 |
![]() 天龍寺は後醍醐天皇の霊を鎮めるために建立されたという縁起からもわかるように、後醍醐天皇の聖廟とされ、天皇の像が安置されている多宝殿の前に菩提塚が造られているのは極く自然であろう。 文化財: 天龍寺には重要文化財に指定されている絵画、書跡など多数あるが、これらの見学拝観はできない。有名なものとしては天龍寺船が持ち帰った天龍寺青磁の花瓶と香炉があるとされているが、これも見学はできないようである。 |
曹源池庭園: 天龍寺を有名にしているのはこの「曹源池庭園」である。夢窓国師の作庭とされているが、亀山離宮の庭園を利用したとの説もあるようである。 |
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| 直上の写真は曹源池南側から見た庭園であり、直下の写真は曹源池北側から見た庭園である。背景の嵐山など巧みに取り入れた借景式庭園として、また、紅葉の美しいことでも曹源池庭園は有名である。 |
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| 直下の写真は大方丈の回廊から見た曹源池の対岸の一部である。 |
![]() 山際に岩石が組まれており、これが遠山渓谷を表し、渓流が池に落ちる場所に岩を立てて水の落ちる様子を表現しているという。 夢窓国師がそのような意図で作庭したのかどうかは、分からないが、そういったことを一切抜きにしても、庭の造りは正に日本画の世界であり、見飽きることはない。 建物が明治以降に再建されたものである中、この庭園は殆ど創建時のままの姿をとどめているとされている。 「曹源池庭園」は国史跡であり、我が国で最初に指定された国特別名勝である。 |
![]() 東司: 曹源池庭園の南側に「東司(とうす)」と表示のあるトイレがある(左の写真)。東司というのは禅寺ではトイレのことを意味しているが、禅寺でも公衆トイレでこの用語を用いているのは、今では他であまり目にせず珍しい。 「東司」の意味についての考察はここをクリックし参照して下さい。 |
天皇陵: 天龍寺境内の北西部に後嵯峨天皇陵及び亀山天皇陵がある。天皇陵としてはその規模は大きくない。天皇陵のそばまで近づくことはできないが、ここに天皇陵のあることは観光客にはあまり知られていないようである。 |
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Yukiyoshi Morimoto