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| 所在地及びアクセス: 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
![]() JR紀勢本線「紀伊勝浦」駅下車、駅前から熊野交通バス「神社お寺前駐車場(那智山)」行きに乗車する。バスは途中「那智駅」を経由するのでここからバスに乗車してもよい。終点の「神社お寺前駐車場(那智山)」で下車する(バス乗車時間は約30分間、運賃は往復割引1000円)。青岸渡寺への参道の石段はバス停から徒歩すぐ。 |
「神社お寺前駐車場」行き熊野交通バスの「勝浦駅」停留所発車時刻(8時〜18時の間について)は次の通り(2005年7月現在)。なお、「那智駅」発時刻は「勝浦駅」発車時刻の10分後。 |
| 時 | 分 |
| 8 | 25 50 |
| 9 | 30 |
| 10 | 15 |
| 11 | 00 50 |
| 12 | -- |
| 13 | 00 35 |
| 14 | 10 |
| 15 | 05 45 |
| 16 | 30 |
| 17 | 00 |
宗派:天台宗 本尊:如意輪観世音菩薩 開基:裸形(らぎょう)上人 縁起: |
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仁徳天皇の代(300年代)にインドから熊野灘の浜に漂着した裸形上人が、那智山に籠もり、那智の大滝にうたれること千日、その修行中に滝壺の中に黄金色に輝く丈八寸の観音仏の出現を見たという。 裸形上人は小堂を建て、授かった黄金の観音仏を祀ったのが当寺の創始とされている。 その後、推古天皇の代に大和からきた僧、生仏上人が玉椿の大木で如意輪観音像を刻み、この中に黄金の観音仏を胎内仏として納めたという。 |
見所など: |
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バス停のすぐ近くから参道の石段が本堂の前まで続いており、参道即石段であり、段数はかなり多い。バス停付近は勿論であるが、石段の途中にも多くの土産物屋が軒を連ねている。 本堂のすぐ下に「山門」(左の写真)が建っている。昭和8年(1933年)の建設といわれており、朱塗りも鮮やかで、見た目にも新しい建物である。 山門に安置されている金剛力士像は湛慶の作と伝えられているようであるが、これは信憑性に乏しいのではないかと思われる。 バスで来る人も、自家用車の人も、参道石段の近くまで乗り物で来るが、できれば、バス停の大門坂でバスを降り、そこから青岸渡寺までは「熊野古道」を歩いてみるのもいいかもしれない。 |
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「本堂」(左の写真)は推古天皇の時代に創建されたといわれており、現在までに数回改築されているらしい。 現存の本堂は、織田信長の軍勢によって焼き討ちされた後、天正18年(1590年)に豊臣秀吉が弟秀長に再建させたものであるといわれており、大正13年(1924年)に修理されているという。 |
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「本堂」(左の写真は正面)に祀られている本尊、如意輪観世音菩薩像は、推古天皇の代に生仏上人が刻んだもので、裸形上人が感得した観音仏を胎内仏にしているという。これが真実とすれば、約1400年も前に造られた由緒のある仏像ということになるが、何故か文化財の指定がない。 本尊は秘仏であり、前立ちの如意輪観音座像が安置されている。通常、本尊は直接拝観できないが、2月に一日だけ開扉されているようである。 |
青岸渡寺の殆どの堂宇は新しく、古い建物はこの「本堂」だけといってもよい。「本堂」は桃山時代の建築様式を伝えている建物であり、重要文化財に指定されている。 |
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「本堂」の北隅には「宝篋印塔」(左の写真)が建っている。 宝篋印塔は供養塔、墓碑塔として建てられているが、元々は違った目的で建てられていたものらしい。現在見られる形は鎌倉時代以降に成立したものといわれている。 この「宝篋印塔」は元享2年(1322年)の造立とされ、重要文化財に指定されている。 |
本堂の裏手の小高い場所には馬頭観音、大黒天並びに六福神を安置した「如法堂」が、また、宝篋印塔の近くには「鐘楼」が建てられている。何れも特に古い建物ではないようである。 本堂の右側は広場になっており、那智大滝や三重塔を遠望することができ、滝を背景として記念撮影する格好のスポットになっている。 |
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本堂横を北側に下りると朱塗りも鮮やかな「三重塔」が間近に、その奥に「那智大滝」が見える(左の写真)。 この「三重塔」は昭和47年(1972年)に再建されたといわれている通り、見た目にも新しい建物である。その内部には飛滝権現本地千手観音が安置されており、内部の壁面には彩色の金剛諸界仏、観音、不動明王などの壁画が描かれている。ただ、建物が新しいだけに、壁画も新しい。 塔の二、三階は展望所になっている。寺の人から、「特に二階は那智大滝の展望場所として最適です」と教えてくれた。 |
三重塔の近くに「滝宝殿」が建っており、ここには重要文化財に指定されている「銅造大日如来立像」や「銅造観音菩薩立像」など、その他寺宝が保管展示されているようであるが、常時公開されてはいないようである。 |
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「那智大滝」(左の写真)はその落差133mといわれており、さすがに雄大である。写真でもわかるように、滝口が三筋になっているが、これが那智の滝の特徴とされている。 写真でもわかるように滝口の上に注連縄(しめなわ)が張られているが、この滝は滝壺の近くにある「飛滝神社」のご神体とされている。飛滝神社は、かつて那智山の郷社であったが、昭和12年(1937年)に「熊野那智大社」(後述)の摂社になったという。 飛滝神社の前から那智の滝を目前に見上げることができる。 |
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三重塔の下の車道を少し歩くと、「鎌倉式石段」(左の写真)に出る。石段を下ると飛滝神社の境内入口、滝前のバス停に達する。 石段は約100m続いており、一番上の所に、かつて、滝(権現)の遥拝所があったとされる場所があり、ここで滝を正面(北)にみて伏拝んだといわれている。また、この石段は火祭り祭事にも使われているようである。 鎌倉式石段を通って青岸渡寺に行くこともできるが、この道を利用する人は極めて少ないようである。古道の味わいがあるこの石段は是非通ってみたい。 この「鎌倉式石段」は史跡に指定されており、那智勝浦町指定文化財である。 |
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青岸渡寺の本堂の西南側に隣接して「熊野那智大社」が建っている(左の写真は拝殿)。 全国に約4000社あるといわれている熊野神社の本社であり、熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に熊野三山と呼ばれ、かつては、「蟻の熊野詣」として全国から多くの参拝者がこの地を訪れたことはよく知られている。 |
神社の始まりは神倭磐余彦命が、那智の滝を神として祀ったことによるといわれている。御祭神は熊野十三神で御主神は熊野夫須美大神である。 |
世界遺産に登録: 2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された。上述の「青岸渡寺」、「熊野那智大社」はこの世界遺産の中に含まれている。熊野那智大社や青岸渡寺の信仰の原点である「那智大滝」は自然信仰の重要な構成要素になっている。 |
御詠歌:補陀洛(ふだらく)や岸うつ波は三熊野(みくまの)の那智のお山にひびく滝津瀬 |
2005年7月11日最終更新 |
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Yukiyoshi Morimoto