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京都「沙羅双樹のある東林院」

東林院  ここを観光スポットとして紹介しているガイドブックはまずないであろう。通常の感覚ではおよそ観光スポットらしくない場所である。

 ただ、沙羅双樹(さらそうじゅ)という妙に魅力的な木のあるスポットとして、京都の妙心寺の塔頭の一つである東林院(左の写真)は興味深い。

 沙羅双樹といえば、まず思い出すのは平家物語であろう。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・」。それに、お釈迦様が亡くなったとき、その死を悲しんで沙羅双樹は一斉に花を開いたという言い伝えもある。

 かなり仏教に関係の深そうな木であるが、この木の植えられている寺は数少なく、一般には簡単に見ることはできない。

 東林院は「沙羅双樹の寺」として有名で、毎年6月中旬から7月の初めまで
「沙羅の花を愛でる会」として公開している。その期間以外では、1月に「小豆粥の会」があるだけで、宿坊として利用可能のようであるが、通常は拝観できない寺である。
沙羅双樹
 東林寺には10本の沙羅の木があるらしいが、高さが約15mあり樹齢約300年といわれている古木がひときわ目立っている(左の写真)。

 沙羅は「ナツツバキ」の別称であり、梅雨時に一番下の写真のような白い椿のような花を咲かせる。花は朝咲くと夕方には散るというというところから「一日花」とも言われるが、
「今日なすべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことがよき一日を生きる道である」という釈迦の教えと、「一日だけの生命を精一杯咲き尽くす」という沙羅の花とは相通ずるものがある。

 左の写真は1998年6月29日に撮影したものであるが、沙羅双樹には花がついていない。時期としては遅かったようで、「沙羅双樹の花を愛でる会」の期間中であっても、咲いている花を見るためには早い時期に訪れる方がよい。

 写真で木の根元付近の苔の上に白い斑点状に見えるのが、落ちた花であり、30個程散らばっている。これは
冷蔵庫に保管してある花びらを、朝、木の根元にばら撒くのだろう、というささやき声が近くから聞こえてきた。見事な推理である。間違いないであろう。
沙羅の花
 なぜ、「双樹」というのだろうか。木が根元のところで二つに分かれているから双樹と言うのだろう、という声が聞こえてきた。尤もらしい考えであるが、正しくはないようである。

 お釈迦様が亡くなったとき臥床の四方に沙羅の木が二本ずつあったことが双樹の由来であるという説が有力なようである。ただし、異説もあるらしい。


 東林院で沙羅双樹を見るためには拝観料が必要である。1998年度の拝観料は抹茶付きで1300円ということであったが、高額な上に、何故か5%上乗せした金額を請求された。細かいことを言うようであるが、拝観料に消費税が付くのか?
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Yukiyoshi Morimoto