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台湾「太魯閣(タロコ)峡谷」

 「太魯閣(タロコ)峡谷を見ないで観光と言うな、と言われているほど景色のいいところです」と現地のガイドが宣う。
太魯閣峡谷入口
 これが正しいかどうかは別として、確かに太魯閣峡谷は台湾の国家公園(日本で言う国立公園)であり、屈指の観光スポットであることは間違いない。

 太魯閣峡谷に沿って、台湾東海岸の花蓮から西海岸の台中まで台湾を横断する「東西横貫公路」がつけられており、これが観光道路にもなっている。上の写真はこの道路の入り口であり、ここから太魯閣峡谷観光が始まる。

 ここで記念写真を撮影すると、民族衣装を着た原住民の女性が近寄ってきて一緒に写真に入りにくることがある。黙って撮影するとなにがしかの金銭を要求されるので、それが嫌ならば、最初に、悪態をつかれるのを覚悟の上で、彼女らが写真にはいるのを断らなければならない。

 左上の写真に写っている門をくぐり、長いトンネルを抜け、鉄橋を渡ると、視界が開けたところにくる。ここで対岸に大理石の岩の割れ目から流れ出ている長春滝を見ることができる(左中の写真)。滝の横には中国宮殿様式の長春祠がある。ここには、道路建設のために亡くなった人々の霊が祀られているという。

 長春滝から奥は、大理石の切り立った断崖が迫っている峡谷が延々と続いている。路は断崖に沿って岩肌を削り、トンネルを掘った中を奥地に向かって進んでいる。

 峡谷に沿って進んでいくと、左下の写真にあるような風景が展開していく。写真で左側の岩壁にガードレールがわずかに写っている岩穴が見えるが、これが道路である。

 峡谷には所々に、名前の付けられた観光スポットが設けられており、そこでは観光バスが停車し、歩いて風景を観賞する。

 太魯閣峡谷観光のハイライトは「燕子口」と呼ばれているところらしい。ここは左右の岩壁が近接し太魯閣峡谷が最も狭くなっているところで、岩壁には燕の巣になっている岩穴が見られる。これが燕子口と呼ばれる所以とのことである。しかし、最近は殆ど燕が来なくなったという。

 現地のガイドは「燕子口は世界一景色のいいところですから、じっくり見て下さい」と言う。
私には燕子口が特別に景色のいいところのようには見えないのである。中国的誇大表現が台湾にもあった。燕子口と言えども左下の写真のような風景の一つにすぎない。

 何れにしても、大理石のそそり立った延々と続く岸壁はスケールが大きく、一度は見に訪れる価値のある観光スポットではある。
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Yukiyoshi Morimoto