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パリ「ノートルダム寺院」

 パリのノートルダム寺院はあまりにも有名な観光スポットで、どんな観光案内にも書かれており、また、観光ツアーには必ずといってもよいほど組み込まれている。

 ノートルダム寺院は中世ゴシックの名建築と言われており、確かに荘厳さや威圧感の面で見事であるが、
正面から写真を撮ると、左の写真に見られるような、どの観光案内にも必ず掲載されている図柄になってしまう。あまりにも見飽きた絵になるということで、左は現地で買った絵ハガキをコピーしたものである。

 寺院を裏から見た図柄は観光案内などにあまり収載されていないが、なかなか面白い形をしている。左の写真は寺院を裏から見たものである。ノートルダム寺院は見る角度によって種々な様相を見せることはよく知られている。

 寺院は1163年に着工し、
約180年かかって完成したと言われている。なんとも気の長い話である。(尤もこんな話は、他にもあるが・・・)なお、19世紀中頃にかなり大きな修復が行われたようである。この修復についてはいろいろと批判もあったらしい。

 内部は非常に広く、中央部では信者がお祈りを捧げており、観光客はその周囲を歩いて見学するようになっている。お祈りしている信者の数は多いが、シーズン時は観光客の数も非常に多く観光客用の回廊も人でごった返している。

 ノートルダム寺院の「みもの」は正面入り口の上、それと寺院のほぼ中央南側及び北側にあるバラ窓といわれている合計三個の円形のステンドグラスである(らしい)。左の写真は三個のバラ窓の内の一つ「南のバラ窓」である。建築そのもののすばらしさに圧倒されてしまい、残念ながら、私にはバラ窓の良さが理解できないのである。

 バラ窓よりも正面入り口の扉(三ヶ所ある)の上にある彫像のほうが素晴らしいと思う。

 左の写真は正面中央の入り口(審判の門と呼ばれている)とその上の彫像である。入り口の扉の上の彫像は三段に分けられている。下段は死者が甦っている場面で、甦った人々がミカエルと悪魔によって、左側が天国行き、右側が地獄行きに分けられている場面が中段である。上段中央で両手を広げているのがキリスト、膝まずいている左側の人物はマリア、右側の人物はヨハネであるといわれている。

 当寺院はフランスカソリックの総本山とされており、
お祈り中は薄暗い中、司教(?)の声がまるで地底からわき上がってくるような低音で荘厳に響きわたり、フランス語がわからず信者でない私でも、思わず敬虔な気持ちになってくる。このへんはうまく雰囲気作りをしているようである。

 しかしながら、観光客は洋の東西を問わず、概して開放的な気分になっており、ワイワイガヤガヤになりやすい。

 騒がしい観光客に対しては、怒る係りの者がいるのである。フランス語なので内容はわからないが、怒っているということはよくわかる。実は、
ガヤガヤよりも、この怒る声の方が不協和音であり、うるさいのである。

 怒る人を置くくらいならば、こういう場所を観光スポットにしないほうがよい。少なくとも堂内には信者以外の人を入れてはならない。観光としては外から素晴らしい建築を鑑賞するだけで、この寺院の良さが十分に理解できる。
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Yukiyoshi Morimoto