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ロンドン「大英博物館」

 誰でも知っていることであるが・・・大英博物館はイギリス最大の博物館であると同時に、世界的にも最も有名な博物館の一つである。

 博物館設立の経緯や展示物の紹介、それらの歴史的意義などは観光案内などに詳しく書かれているので、ここでは二、三のものに絞って、見学した印象を中心に記載する。

 左の写真は、博物館1階西側に展示されているあまりにも有名な「ロゼッタ・ストーン」である。絵か字かよく分からないものがびっしりと書かれている。これがエジプト象形文字解読の手がかりになったとされている。

 フランスのジャン・フランソワ・シャンポリオンという人が20年の年月を費やし、1882年にロゼッタ・ストーンから象形文字を解読したという。


 これはすごいことである。この石の表面に書かれている情報量はどの程度のものかよく分からないが、初めて見る言語を解読するのに、たとえ、格段に情報量の多い分厚い辞書を与えられ、20年を費やしたとしても凡人の私には解読できそうもないのである。ジャン・フランソワ・シャンポリオンは想像力が抜群に豊かな人だったに違いない。

 左の写真は、博物館2階のエジプト・ギャラリーに提示されている有名なエジプト壁画(パピルス壁画)である。写真でも分かる通り彩色が極めて鮮明で印象的である。

 単に鮮明というわけではなく、紀元前に書かれたものとしては鮮明すぎる気がするのである。どんな色素を使って書かれているのか。ここに展示されるまでどのような状態で保存されていたのか。実際は、近年に修復されたか、または展示のための複製品ではないか、と推測してみたくなる(但し、確かめていない)。

 左の2枚の写真は、やはり博物館の2階のエジプト・ギャラリーに展示されているミイラである。2枚の写真の内、上側のものはミイラを石膏か何か固いもので覆っているようであり、下側の写真のものは布で巻かれてはいるが、中は同じように固いものでミイラを覆っているようである。

 上の写真でも分かるように表面は綺麗に彩色されている。これも、紀元前に造られたものとは思われないくらい色彩が鮮明であり、保存状態がよい。

 この中には本当にミイラが入っているのだろうか。ここにあるものは展示用のものではないか、と勘ぐりたくなるほどである。考えがひねくれているか?

 しかし、ミイラをこのように見せ物にしてもよいのだろうか。私などは、ミイラをこんな状態で展示することに抵抗感があるのである。こう言いながらホームページにミイラの写真を収載しているが・・・。


 この博物館は展示物の内容において質、量ともに世界で一、二を争うだけのことはある。再度訪れたい。

 ある意地悪な日本人「なるほど、この博物館は立派であり、展示物も素晴らしいものばかりですが、元はといえば、大国の力をバックに無理矢理奪ってきたものばかりではないですか」
 ある英国人「確かにそういうことも言えますが、ここに集められているからこそ、あなた方はこれらの素晴らしい遺産を鑑賞することができるのではないですか。元の所に残されていたら、多分、これらの多くは破壊、消失してしまっていると思います」
 この短い会話の中でも、英国人の誇りと尊大な大国意識がみえている。

 大英博物館内の展示品を写真撮影するのは自由であり、おおらかである。外国ではこういう場所での写真撮影に関しては殆ど自由である(但し、フラッシュ禁止の場合がある)。日本でもこういうおおらかさは見習うべきである。
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Yukiyoshi Morimoto