北京「王府井全聚徳」

　全聚徳は通常の観光スポットではない。ただ、北京ダックの代表的な店とされており、北京観光の食事ハイライトとして、多くの観光案内に記載され、観光ツアーに組まれていることも多いので、観光のコースの一部ということで採り上げた。

　王府井全聚徳は北京の銀座通りといわれている王府井大街にある店(下の写真)で、北京ダックの本場、北京でも最も有名な店の一つであるとされている。

　店は有名なだけに、予約をとるのもかなり難しいようであり、現地のガイドも、もったいを付け、昼間から「今夜の食事は素晴らしいので期待して下さい」というようなことを何回も言う。

　このようなわけであるから、こちらもつい過度の期待をしてしまう。

　食事をした感想は・・・、

　まず、サービスの悪さは天下一品で、中国には数回訪れているが、サービスでここ以下の所はお目にかかったことはない。

　客がそう多くはなく多忙というわけでもなかったが、お茶を頼んでも持ってくるのに数分かかるし、紙おしぼりは人数分に足りないので、要求したがついに持ってこなかったり・・・。

　肝心の北京ダックの味は不味くはなかったが、この程度のものは全聚徳でなくっても味わうことができるのではないか。

　このようなことは、たまたま訪れた日だけだったのかも知れないが、要するに観光案内や老舗という看板を無条件に信用してはいけないのである。

　無理して予約をとってまで行くところではない。但し、内容よりもステイタスを重んじる人は、辛抱することを覚悟の上で、経験するのも悪くはない。

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Yukiyoshi Morimoto