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ロンドン「国会議事堂」

 国会議事堂(正式にはウエストミンスター宮殿)をここでとりあげることについては、問題がある。というのは、観光目的で入場することは許されていないし、議会の傍聴目的であっても、外国人の入場はかなり難しいからである。

 したがって、ここでは
ユネスコ世界遺産に登録されている建物を外から見るだけとした。

 下の写真は国会議事堂のほぼ全景である。写真左端(南側)に見える塔はこの建物で最も高いビクトリアタワー、右端(北側)に見える塔はビッグ・ベンの愛称で呼ばれている有名な時計塔でロンドンのシンボルとされている。

 ここはかつては、王宮として使われていたらしいが、13世紀頃から議事審議のために使われるようになったという。過去何回かの火災に遭ったため、形を変えてきたが、現在の姿になったのは1852年といわれている。

 上の写真で見られるようにこの建物はゴシック様式の建築であるが、通常、この様式は、パリのノートルダム寺院や、近くはこの国会議事堂の西側に道路一つ隔てて建っているウエストミンスター寺院(これも
ユネスコ世界遺産に登録されており、ダイアナ妃の葬儀が行われたことは記憶に新しい)などに見られるように、寺院や教会の建築に多く採用されている。

 物の本によれば、この国会議事堂は世界の議事堂建築の模範とされる、と書かれている。
ただ、ゴシック建築様式の国会議事堂は、他の国にもあるのだろうか。私の知る国会議事堂は大抵角張った建物か、ドームのある建造物である。何故、このようなゴシック様式を採用したのだろうか。

 それにしても、写真ではハッキリ分からないが、この建物の上部には小さな尖塔が多数付けられている。結果として、垂直状に強調された建物となり、何となく威厳を感じさせるが、生け花に使う剣山(けんざん)のようにやたらと刺々しい感じもするのである。

 建物自体とは関係がないが、よく知られているように、下院会議場には437席しか座席がなく、議員数651人に対し214席足りない。座れない議員は手すりにもたれたり、階段に座って議事審議に参加するという。真の理由かどうか分からないが、部屋を広くすると審議に集中できなくなるからといわれている

 議員から文句がでているかいないか知らないが、面白いやり方である。日本でこれを取り入れた場合、議員はどのような反応を示すだろうか。是非知りたいものである。
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Yukiyoshi Morimoto