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龍田大社
(たつたたいしゃ)
龍田大社所在地図龍田大社へのアクセス

 JR関西本線(大和路線)「三郷」駅下車。北西から北の方向へ坂を上りながら進む。
駅から徒歩7〜8分程度。
 近鉄生駒線「信貴山下」駅からも可能。この場合、駅から西南の方向へ徒歩約15〜20分。

祭神、神徳

主祭神:天御柱命(あめのみはしらのみこと)・国御柱命(くにのみはしらのみこと)、別名は志那都比古神(しなつひこのかみ)・志那都比売神(しなつひめのかみ)
 天地間の大気、生気、気、風力を司る神様で「風神」と呼ばれている。天地宇宙の万物生成の中心である「気」を守護する神様とされている。
朱印
 神徳といえば普通は家門繁栄とか災難厄除けなど具体的で誰にでもわかりやすいものが多いが、龍田大社の神徳は抽象的で難しく素人にはわかりにくい。わかりやすく言えば風水の難を除く神様ということになるのであろうか。

由緒、伝説

 崇神天応の代(BC90年頃)、国内に凶作、疫病が流行していたとき、ある夜天皇は夢を見、「朝日が出、夕日の隠れる龍田の立野に宮を造り、吾を祀ってほしい」という意味の御神託を風神からうけたと伝えられている。

 御神託の通りに宮を造営すると疫病は消え、豊作になったという。これが龍田大社の創建とされているようである。

 天武天皇4年(675年)から年に2度勅使が参詣、また、国家の重大事には特別にお祭りが行われるようになったといわれ、皇室の崇敬が厚かったという。
鳥居
鳥居

 神社の入口に当たる朱塗りのがっしりした感じのする大きい「鳥居」(左の写真)をくぐると、正面に拝殿が見える。

 この鳥居は4本の控え柱をもっており、一寸目には広島県宮島の厳島神社にある両部鳥居と同じ形式のものと思われる。
拝殿
拝殿

 鳥居をくぐり参道を奥(北の方向)に進み、短い石段を上がると「拝殿」(左の写真)の前に出る。

 「拝殿」は優美な感じのする建物で由緒ある古い神社にふさわしい造りである。

本殿

 拝殿の奥に「本殿」があるが(直下左の写真)、拝殿奥の瑞垣内には数個の建物があり(直下右の写真)、これらは、本殿の近くに祀られている「摂社、末社」であるものと思われる。
本殿 瑞垣内

末社、龍田恵比寿神社

 本殿の西側に末社の「龍田恵比寿神社」が建っている(直下の写真)。
龍田恵比須神社
 寛元元年(1243年)に西宮えびす神社より分霊され、ここに祀られたといわれている。

 福徳円満、商売繁盛の神様とされている。本社の神徳は上述したように抽象的なものであるが、この末社の神徳はわかりやすく具体的である。

 写真でもわかるように、神社の前や付近には「龍田えびす」と書かれた幟が奉納されている。奉納料は参千円とされているようである。

末社、白龍神社

 本殿の西側、龍田恵比須神社の傍に末社の「白龍神社」が祀られている(直下の写真)。
白龍神社
 かつて神域内に白蛇が住んでいて信仰されていたが、いつの日か姿が見えなくなった。この白蛇が明治41年(1908年)にこの地から東南の方向に約7km離れた「にごり池」に白い龍となって現れたので、これをお迎えし、この場所に祀ったといわれている。以後、本社のお遣いの神として信仰されているという。

 ご神体は大きな岩で注連縄(しめなわ)が巻かれ、これに白い布が二本付けられているもので、覆屋に入っていないことなどを含め珍しい。
この周辺は何となく不気味な雰囲気が漂っているように思えてならない。

 縁結び、災難除けの神様とされており、この末社の神徳も龍田恵比寿神社の神徳と同様、具体的でわかりやすい。
 
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Yukiyoshi Morimoto