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タイトル:ジャズとインターネット


インターネットの検索エンジンで「ジャズ」を検索すると驚くほど多くの該当ページがありますね。

確かに数は多いですね。これだけあると全てに目を通すわけにはいきませんが、内容はかなりバラエティに富んでいますね。しかし、個性的なページは思ったより少ないように思います。


インターネットにこれだけジャズのページがあるのに拘わらず、例えば、スイング・ジャーナル誌のようなジャズ雑誌にインターネットに関する記事が殆ど見られないようですが・・・。

児山紀芳氏がスイング・ジャーナル誌(SJ誌)の別冊に時々書いておられますが、それ以外殆ど見ませんね。ただ、1998年8月号のSJ誌に小さな記事ですが、大西米寛氏がインターネットについて面白いことを書いているのが目につきましたが、ご存じですか。

「JAZZ吉祥寺流」に書かれている記事ですか。あれなら私も読みました。

面白いことを書いておられますのでそっくりそのまま引用してみましょう。「近頃のジャズに関してインターネットに出てくるものはホームページは別として内容の低さの一語に尽きる。ジャズは古い物だけがジャズとか、新譜は聞けないとか、ジャズ喫茶がスベッタのコロンダのとまるで小学生の落書き帳だ。高度情報化時代の産物としてのインターネットが駅の伝言板並とは。もっと質の高い情報源として発信されたいものだ。・・・」


面白いと言うよりも何となく感情的な文章ですね。

記事からうける感じとしてはその通りですね。大西米寛氏はアマチュアにとって影響力の大きい人ですし、記事では大西氏は「師範」ということになっていますので、もう一寸大きい気持ちで接してほしいですね。


「ホームページは別として・・・」というのはどういう意味でしょうか。

これはおそらく「アーティストの出しているホームページは、内容が高いが・・」という意味で、「アーティスト」の語が省略されているのではないでしょうか。


アーティストの出しているホームページの内容は高度でしょうか。

ウーン。内容の高低は受け取る側の考え方によっても異なるでしょうし・・・。ただ、言えることは、アーティストのホームページには自分の宣伝が根底にありますから、どうしても一般受けするような内容になり、構成は一見個性的に見えますが、内容は没個性的になってしまっているように思います。私はアーティストやレコード会社の出しているホームページを面白いと感じたことは殆どありません。


「小学生の落書き帳・・・」、「駅の伝言板・・・」というのも・・・。

特に芸術に関したようなものは、各人が異なった受け取り方をし、自分なりの解釈をするのが当然ですから、インターネットを利用して、自分の考えを披露することは決して悪いことではなく、大切なことと思いますよ。大西氏が程度の低いと決めつけているジャズ関連のインターネットのページは具体的にどのようなものかは分かりませんが、落書き帳でもいいから個性的なものがインターネット上にもっと多く登場することを願いたいものです。

インターネット上で大学のジャズ研究会のホームページもよく見ますが・・・。

確かに多いですね。こういうものはどうしても宣伝的なものが主体になるのは止むを得ませんが、内容に工夫を凝らし、さらに個性的なものを目指してほしいですね。そういうものを見るのが楽しみですね。


CD(レコード)評もたまには見かけますが、どう思いますか。

本質的にはアマチュアのCD評はプロの評論家のそれよりも面白いはずです。プロには言えないようなことでも堂々と遠慮なく論じられるからです。しかし、現実にはとりあげるものは、例えば、アート・ブレイキーのバードランドの夜、ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス、キャノンボール・アダレイのサムシン・エルス、ビル・エバンスのワルツ・フォー・デビー、マイルス・デイビスのラウンド・アバウト・ミッドナイト等、いわゆる名盤といわれるものを取り上げたものが多いようで、その評はプロの書いたものからは逸脱していないように思います。
プロの評論家が書かないようなCD評がもっとあってもいいのではないでしょうか。


そこまで言われるのでしたら、MさんもユニークなCD評をインターネット上に発信したらどうですか。

厳しいことをおっしゃいますね。人のことは簡単に批判できても、自分でやるとなると大変なことはわかります。もっと勉強してそのうちにユニークな意見を出せるようになりたいと思っています。すみません。

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Yukiyoshi Morimoto