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タイトル「偏見のジャズ評」


先ず、Mさんの愛聴盤を数枚あげてみて下さい。

数枚に絞るのは難しいのですが、好きな盤としては以下のようなものがあります。
 1.The Piano Scene Of Dave MaKenna
 2.The Vic Dickenson Showcase
 3.Down Home / Zoot Sims
 4.Jazz Im Amerika Haus Vol.1 / Harry Allen Quartet
 5.Jass At Ohio Union / George Lewis
 6.Revelation / Cyrus Chestnut
2.の哀愁を帯びた Ruby Braff のトランペットが歌うRussian Lullaby なんかいいですね。



愛聴盤にあがっていないジャズ・ミュージシャンで好みの人があれば聞かせて下さい。

そうですね。次のミュージシャンの演奏は私の好みに合います。
 (a) Art Tatum
 (b) Buck Clayton
 (c) Derek Smith
 (d) Drothy Donegan
 (e) Edmond Hall (愛聴盤 2.の中のメンバーに入っていますが)
 (f) Ruby Braff (愛聴盤 2.の中のメンバーに入っていますが)
 (g) Scott Hamilton
 (h) Teddy Wilson
その他、中間派と呼ばれているミュージシャンが好みに合いますし、エンターテイナーとして徹底している人なんかもいいですね。
Derek Smith や Drothy Donegan 等は評論家には高く評価されていないようですが、聞く人を楽しませようとする努力が伺え、これがいいですね。

愛聴盤にも、また、好みのミュージシャンの中にもジャズジャイアンツと呼ばれている人が入っていませんが・・・。

結果としてそうなってますが、例えば、 Bud Powell や Sonny Rollins は嫌いではありませんし、 Bitches Brew 以前の Miles Davis も好きです。
しかし、例えば John Coltrane、Thelonious Monk、Chick Corea 等は、はっきり言えば嫌いです。
奇妙な不協和音や、あのシーツ・オブ・サウンドのどこがいいのでしょうか。不協和音を発する Thelonious Monk の演奏が楽しめてこそ一人前のジャズ・ファンだ、というようなことを言う人がいますが、こういう発想は私には理解できませんね。



最近登場してきた若いミュージシャンについては如何でしょうか。

好きなミュージシャンもいますが、そうでない人もいます。例えば、愛聴盤4.の Harry Allen は好きですが、Nicholas Payton はどうも・・・。
Nicholas Payton は評論家の評価は高いですが、彼の Gumbo Nouveau なんかはデキシーランド・ジャズの素晴らしさを滅茶苦茶にしてしまっているじゃないですか。尤もその蛮勇は買いますが・・・。

Mさんの好きなジャズのジャンルは、スタイルで言えばデキシーからハードバップまでの比較的古いもののように思えるのですが・・・。

大雑把に言えばそのようになるのですが、スタイルで好き嫌いを云々するよりも、私に言わせれば、ジャズは聞いて楽しく、そして快くスイングするようなものであるべきと思っています。
ジャズの世界では何か既存のものと異なったことを試みれば、それが素晴らしいものであるかのような風潮があるように思われるのですが、これにはどうも納得できない面があります。
それに、ジャズは「よし。聞いてやろう」という態度で相対して聞くべきだ、というようなことを言った評論家がおりますが、こんな肩の凝るような考えも私にはわかりません。



ジャズ雑誌は読んでおられますか。雑誌には新譜の紹介欄がありますが、CDを買うときの参考にしますか。

毎月読んでいます。新譜の紹介は参考になりますが、大きく取り上げられているものに限って、何故か私の好みに合いません。
CDショップ等には雑誌のせいかどうかわかりませんが、相変わらず、ヒップホップジャズやフュージョンが大きな顔で棚を占領しているじゃないですか。あれが何故売れるのか理解できませんね。

Mさんのジャズ歴、ジャズが好きになった動機等聞かせて下さい。

初めてジャズにふれたのは、1962年に New Orleans の Bourbon St. で聞いた Oscar Papa Celestin 直系の Albert French 率いるコンボが演奏するデキシーでした。
次いで同じ年に、New York で Lionel Hampton を聞いたのですが、その時聞いた Flying Home のすごいスイング感や New Orleans で聞いたデキシーのリズム感が忘れられず、これがジャズ好きになった契機と言えます。

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Yukiyoshi Morimoto