ホーム > 排泄にまつわるお話 > ウンコを我慢する方法・・・ | ![]() |
2005年9月に放映されたあるTV番組で『ウンコが今にも出そうな状況にあるとき、もう一寸我慢するにはどうすればよいのか』という問題が真剣に(?)取りあげられていた。 ウンコを漏らすのと漏らさないとの間には、その人の尊厳に差が出ることは充分考えられるから、これは重要な問題になる。 |
この問題について、心理学者と肛門科の医師計4人が8時間にわたって議論したようである。学者や医師がこれだけの時間をかけたのだから、結果の良し悪しは別にしても真剣に議論されたものと考えてよいだろう。 |
先ず、ウンコが出てこないようにするためには肛門の括約筋を締めなければならない。肛門科の医師によれば肛門の括約筋を締め続けられる時間は1分間が限度らしい。したがって、単に肛門の括約筋を締めることだけでウンコの出るのを我慢できるのはごく短時間と考えてよい。 心理学者はウンコの出るのを我慢するためには自己暗示をかけることが有効であるという。『ウンコは腸にとどまるぞ』と・・・。 結論は: 『ウンコは腸にとどまるぞ』という自己暗示をかけ、約10秒毎に肛門の括約筋を休ませ、又、締めるという反復操作を繰り返し、ゆっくり歩く。 これが、ウンコを我慢する最良の方法だ、というのである。 |
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確かにウンコが出るのにまだ辛抱ができる余裕のある段階では上記の方法である程度は効果的かもしれない。しかし、私が問題にしたいのは、もっと深刻な状態になっている場合である。こういう状態では自己暗示など全く無意味である。切羽詰まれば『ウンコは腸にとどまるぞ』などという笑い話的な自己暗示などかけられる筈がない。このような場合、一体どのような手段をとるべきか。 |
物理的に栓はできないものか。物理的に無理だとすれば、化学的に栓を形成させることができないだろうか。栓が原理的に可能だとしても、このような切羽詰まった状況で、肛門に栓をすること自体が人間の尊厳を損なうことにならないか。それならば、究極の選択として人間の尊厳を全て捨て去るのはどうだろうか。 |
2006年1月7日新規収載 |
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Yukiyoshi Morimoto